JR大元駅から東へ、岡山市中心部にほど近い東古松エリア。大学病院や金融機関、商業施設に恵まれたこの地区は、居住区としても羨望の地。今回の主役は、ここ東古松で連綿と続くオーナーご一家。親から子へ。オーナーご一家が守り続ける「宝物」の話。
オーナーご一家と「秦建設」の縁の始まりは、5年前にさかのぼる。現在、貸室、貸店舗ともに人気となっている2棟のマンション「ウィンクルム東古松A・B棟」の改修工事がそのきっかけだった。「その工事は、オーナーさまご一家の宝物だった築40年のマンションを、時代に合った仕様に蘇らせる難しい工事でした。当時、『秦建設』の総力を挙げて工事に取り組ませていただいたことを、今も鮮明に覚えています」と秦社長。
現オーナーである若夫妻は、先代から受け継いだA・B棟の維持・管理をわが家の家業として取り組んでいる。毎日欠かすことのない建物周りや駐車場、共用廊下の清掃。そして今回、若夫婦の想いを込めた3棟目の「ウィンクルム東古松C棟」が晴れて完成した。
担当の大野設計士は、C棟についてこう説明する。「当地は岡山市内の中心部だけに、近隣商業地域でなおかつ準防火地域という防火・防災に対しては非常に厳しい地域です。そのため、C棟は木造ですが、隣戸間や隣家からの防火に優れた省令準耐火構造になっています。また、防音シートや防音マットを採用し、下階への音が軽減されるよう工夫しています。省令準耐火という基準で建てる木造集合住宅のよさと優れた防音性、建物の細部にまで気を配って、住みやすさをカタチにしました」。
加えて秦社長はこう話す。「高層建築や規模の大きな建物の場合は、鉄筋コンクリートがお勧めですが、小規模の建物ならば、住み心地は木造建物の方が優れていると私は思います。今回、若夫婦はその辺りを冷静に判断されて、木造を選択されました。敷地の広さによっては木造建築をお選びいただいたほうがよい場合もあると『秦建設』は考えています」。
「オーナーご一家に新たに加わった3棟目の宝物。貸室の入居者には快適な生活が送れるように、貸店舗の入居者には来客者にとって心地よい場所になるように。そんな想いを胸に今日も若夫婦は掃除に勤しむ。
話は5年前に戻る。当時改修工事の際、今は亡きお母さまが毎日、現場事務所に花を飾ってくれていた。無骨なスタッフたちは厳しいエ事の合間、ずいぶん心癒やされたという。両親の想いは若夫婦へと受け継がれている。
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